11/09/08 マニアへ向けて by コセン
先日、とある話題から転じて「じゃあ是非これを読んでみてよ」と何気に読書家のスヤマから薦められ「オタクはすでに死んでいる」とゆう本を借りました。今日はその話題を書きます。この本の最後の章の中で「オタクは死に、みんなマニアでしかなくなった」とゆう事が書かれています。作者いわく、今までの同じ趣味を持つ人達が群れ同じ価値観を共有し次第に一つの文化にまで膨れ上がっていたオタク達が、今はその集合の中で個々にブログや動画配信サイトを通じてそれぞれのアイデンティティーを発信するマニアへと転じている、とゆう事です。
その後本はそれを見守る大人へのアドバイスで終わるのですが、音楽にもそうゆう傾向が見られると思います。たかがいちロックバンドのベーシスト風情が大きな断言はできないけど、僕の育ってきた90年代は今では考えられない枚数のCDが売れみんなが同じ曲を聞き同じアーティストの話題をしていたと思います。でも今はその“みんなの音楽”が大衆的タイプAにもBにもCにも分かれ細分化しアンダーグラウンドや洋楽の勢いも加わって個々の選択が出来る時代になりました。先に挙げた本の内容のように、音楽リスナーもマニア(群れたり独自文化を作り上げたりしない人達)によって占められ始めた様に思います。
僕は根っからのマニアですが、Peaky SALTとゆう音楽はある意味その反対の大衆的であって欲しい。90年代の皆が話題にしていた音楽は決して悪くなかったし、皆が聞いていただけで実はものすごくマニアな音を作っていたりします。細分化して「オレはこれが好きだからそれで良いじゃん」的な今の時代に、みんなの心を掴む音楽を作っていきたいです。そして十年後二十年後に大衆的だった良い代表として残っていれば本望です。
最後に今日は長々と書きましたがスヤマみたく僕はそんなに読書家ではないし批評家でもないのであまり重くは捉えないでください。
思ったままを書きました。